中東の場合、家畜を

飼わざるを得ない。
環境天候的問題が有ったにせよ、昔は灌漑用水のおかげで十分な収穫を上げていた農地も、気候の変化やその支えであった政権の崩壊によって、水の供給がままならず、農地が砂漠や土漠になっていった。

家畜のヤギが根こそぎ草を食べてしまった牧草地の回復は難しく、土を踏みつける蹄のために土は固くなりますます生産性を低くしていった。

しかも、表土を守る草を失った土地は、風が地表を削り、水を保有することも出来なくなっていった。

家畜の利用方法このような環境下では、牛は草が少なく飼えず、ヤギや羊に頼らざるを得なかった。

ゆえに、ヤギやその親類の羊を神聖視する傾向が強い。

ユダヤ教においては、旧約聖書で「神は家畜の奉げ物を善しとし、農作物を奉げた者を省みなかった」、という記述によって現われている。

ちなみに、深い森に包まれ牧畜を営めなかったヨーロッパでは、「神が人間のために動物を作りたもうた」とするキリスト教の解釈が導入され神聖化は起こらなかった。
update:2010年02月18日